寝る前のヨーグルト効果とは?虫歯になったり太るリスクはないのか?
「寝る前のヨーグルトは太る」とか「寝る前のヨーグルトは虫歯の原因になる」とか言われますが実際はどうなのでしょうか?
通常は就寝前に食事をするとカロリーが消化しきれず、脂肪として体内に蓄積していき、肥満の原因になると言われます。
でも最近は寝る前にヨーグルトを食べると体にいい、とされていますね。
それは夜10時~深夜2時の間は消化吸収に最も適した時間帯でその前に食べることで腸内環境が整い、便秘解消の効果などが期待できるからです。
今回は寝る前にヨーグルトを食べる事のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
もくじ
1.寝る前にヨーグルトを食べることを推奨する理由とは?
2.寝る前に食べるヨーグルト7つの効果について
3.寝る前のヨーグルトは虫歯になりやすい?
4.寝る前のヨーグルトにはダイエット効果はあるのか?
5.寝る前のヨーグルトは油断すると太るので注意
6.寝る前のヨーグルトをより効果的に摂取する方法とは?
7.まとめ
寝る前にヨーグルトを食べることを推奨する理由とは?
ヨーグルトといえば朝食時に食べるイメージですね。でも最近は夜に食べた方が健康にいいという声があるのも事実。
実際どっちがいいのでしょうか?健康的にもいいのはどっちなのでしょうか?
理由.その1)寝る前は腸が活発な時間帯
実は夜中の10時~深夜2時にかけての約4時間の時間帯は1日の中でも腸が最も活発に働く時間帯とされています。
寝る前は胃酸の分泌が弱まるので、乳酸菌が死滅せずに腸まで届きやすい時間帯でもあります。
「腸の活発さ」「胃酸の分泌量」という観点からも最適な時間帯でまさに腸における消化吸収活動のゴールデンタイムともいうべき時間帯。
その時間帯にヨーグルトを食べる事で腸内環境が整備され、便秘解消など健康増進の効果が期待できるのです。
理由.その2)睡眠の質を向上させる効果
ヨーグルトには睡眠を促進するトリプトファンを多く含むので寝る前に食べるとぐっすり眠ることができます。
また、ヨーグルトはたんぱく質や炭水化物もバランス良く含んでおり、150~200キロカロリー程度の適量摂取であれば就寝前に食べても睡眠の質が向上する研究結果があります。
寝る前に食べるヨーグルト7つの効果について
よく「ヨーグルトを食べて便秘が解消して体重が減った」という声を聞きます。でも実はこれってダイエットしたことにならないんですよね。
ここではダイエット以外で寝る前に食べるヨーグルト7つの効果について見ていきましょう。
1)便秘解消
ヨーグルトに含まれる乳酸菌とビフィズス菌には便秘解消効果があります。
・乳酸菌:小腸の消化吸収を促進
・ビフィズス菌:腸内を酸性に整えて悪玉菌の増殖を抑制
この乳酸菌とビフィズス菌によって腸内の働きが活発化することでお通じも良くなり、便秘解消に繋がるのです。
2)美肌効果
ヨーグルトにはビタミン類が豊富に含まれます。
肌荒れやニキビにはビタミンB6が効果的で、コラーゲン生成を促進するビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンEなど美肌効果のある成分が含まれています。
乳酸菌によって増えた善玉菌は肌を美しい状態へと保ってくれます。
3)むくみ解消
ヨーグルトに含まれるカリウムにはむくみを予防する作用があります。むくみの大きな原因になるのが塩分の取り過ぎ。
むくみの症状が気になる時はカリウムが含まれるヨーグルトを就寝前に食べることをおすすめします。
4)安眠効果
ヨーグルトは睡眠の質向上、安眠にも効果があります。
メラトニンと呼ばれる眠気を誘う物質が微量含まれており、就寝前にヨーグルトを食べると寝付きやすくなると言われます。
またヨーグルトに含まれるカルシウムにも鎮静作用があるので就寝前に食べることで安眠効果が期待できるのです。
5)免疫力アップ効果
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌には免疫機能を向上させ、ウィルスや病原菌などから身体を守る効果があります。
子供にヨーグルトを食べ続けさせると風邪を引きにくくなる、というのはこの作用から来るものです。
6)口臭予防効果
ヨーグルトの乳酸菌には口臭の原因となる細菌の繁殖を抑制する働きがあり、口臭予防効果が期待できます。
但し、ヨーグルトなどの乳製品で注意したいのが食べ過ぎによる舌苔の原因になりやすく、かえって口臭がきつくなることがあるので注意しましょう。
7)筋力アップ効果
ヨーグルトには筋肉の成長を助けるたんぱく質、炭水化物が含まれています。腸における消化吸収活動のゴールデンタイム前に摂取することで筋力アップ、筋肉の成長にも効果的です。
寝る前のヨーグルトは虫歯になりやすい?
結論から言うと加糖タイプのヨーグルトを就寝前に食べると虫歯になる可能性は十分にあります。
でも口内を綺麗な状態に保っておけば、砂糖入りヨーグルトを食べても虫歯になることもありません。
また、無糖タイプのヨーグルトにしたり、就寝前に歯を磨いて口内を清潔にする習慣にしていれば大丈夫。虫歯になることもありません。
寝る前のヨーグルトにはダイエット効果はあるのか?
冒頭にも述べましたが、便秘解消とはダイエットのことではありません。
確かにヨーグルトを食べるとお通じが良くなり、一時的に体重が減りますね。でもこれってダイエットしたことにならないのをご存知ですか?
なぜなら体脂肪が減ったわけではないからです。単に体内に溜まった老廃物などが体外に排出されて体重が一時的に減ったに過ぎないからです。
ダイエットにむけて大事なことはまず、腸内環境を整えることに集中することです。つい体重を減らすことを目的にしがちですが、腸内環境を整えることが最優先となります。
腸内環境が整う→太りにくい体質になる→脂肪燃焼効果が期待できる
一時的なダイエットで減量しても食事を元どおりにすれば必ずリバウンドしますからね。
寝る前のヨーグルトは油断すると太るので注意
ヨーグルトの食べ過ぎに注意
寝る前にヨーグルトを食べ過ぎると太ります。注意したいのが無糖タイプや脂肪ゼロのヨーグルトだと太らないと思いがちですが、しっかりカロリーが含まれています。
寝る前に食べるヨーグルトの適量は200g前後が最適なので意識しましょう。
無糖タイプを食べるようにする
就寝前は砂糖の入っていない無糖タイプヨーグルトを食べることをがおすすめします。
砂糖入りヨーグルトはカロリーが高めで虫歯の原因になりやすいので注意しましょう。
自分に合うヨーグルトを選ぶ
人それぞれ体質によってヨーグルトの合う、合わないの相性があります。食物を消化するには24~48時間程度の時間を要します。
自分に合うか合わないかを確かめるためにはヨーグルトを食べた後2~3日後の体調をチェックしてみましょう。
食べた後にお腹の調子が悪くなれば相性が悪い、お通じが良くなれば相性がいいということになります。
寝る前のヨーグルトをより効果的に摂取する方法とは?
就寝2~3時間前がおすすめ
寝る前のヨーグルト効果を最大限発揮するためには就寝2時間前がベストの時間帯です。
深夜12時に就寝する場合は夜10時がべストタイムということになります。
寝る直前に食べると消化不良を起こして肥満の原因になり、逆効果となるのでしっかり逆算して食べましょう。
摂取量は200gまでに抑えよう
就寝前に食べると体に良いというヨーグルトも食べ過ぎるとカロリーオーバーになり、太ってしまいます。
また就寝前の食べ過ぎは消化不良を起こすので摂取量を200gまでに抑えましょう。工夫としては夕食前に100g食べて、夕食後の就寝2時間前に100g食べるという方法もあります。
あなたに合う食べ方を見つけましょう。
少量のはちみつを加えると効果アップ
ヨーグルトとはちみつは相性がとてもいいのをご存知ですか?
はちみつにはオリゴ糖が豊富に含まれており、腸内の善玉菌を増やす効果があります。
また白砂糖と比較してもカロリーが低く、血糖値の上昇も緩やかに抑えられるので脂肪蓄積も抑制できるのです。
はちみつには他にもアミノ酸とビタミンB群も豊富に含まれて美容効果や整腸作用、便秘解消効果まで期待できます。
定期的にヨーグルトの種類を変える
毎日同じヨーグルトを食べてると飽きてしまうもの。定期的に食べるヨーグルトの種類を変えるのもひとつのポイント。
確かに同じヨーグルトを食べ続けていても効果実感度がどんどん薄くなりますしね。そんな時はヨーグルトの種類を変えるといいでしょう。
そのためにも自分に合うヨーグルトを数種類見つけておく必要があります。週替わりに食べるのもちょっとした気分転換になっていいですよ。
まとめ
寝る前のヨーグルトは腸の消化吸収ゴールデンタイム前に食べるので最も効果的です。
夜10時から深夜2時のゴールデンタイム前に食べることで腸内環境が整い、かつ睡眠の質もあがるからです。
便秘解消、美肌効果、むくみ解消、安眠効果、免疫力アップ、口臭予防、筋力アップなどの効果も期待できます。
でも勘違いしやすいのが、便秘解消=ダイエットではない、とうことです。お通じが良くなって体内の老廃物を一時的に排出したまで。体脂肪が減った訳ではないからです。
いろんな効果が期待できる寝る前のヨーグルト。すべては腸内環境を整えることが最優先されるべきです。
そしていちばん最適な時間帯に食べることで太りにくい体質を作ることが可能になります。
ヨーグルトは朝に食べるイメージがありますが、便秘解消をはじめ腸内環境を整え、太りにくい体質、脂肪燃焼効果アップが期待できます。
寝る前のヨーグルトはいいことだらけ、あなたも是非初めてみませんか?