酵素ダイエットは太るとも痩せるとも言うけど本当はどうなのか?
最近のダイエットでよく話題になるのが「酵素ダイエット」。理由は有名モデルや人気芸能人も実践して“痩せた”という成功体験が話題になるから。
でも一説によると「酵素は太る」という説があります。本当のところどうなのでしょうか?
正しくは「誤った酵素の摂り方で太る」といった方がいいでしょう。今回は酵素に対して勘違いしやすいポイントについてまとめました。
あなたの誤った認識を正して「酵素ダイエット」に必要な知識を身につけて正しいダイエットに取り組みましょう。
もくじ
1.酵素ダイエットしても太るのはなぜ?酵素とは?
2.酵素に栄養素としてのはたらきはなく触媒であることを知ろう
3.酵素ダイエットの仕組みについて
4.酵素ダイエットの落とし穴?「飲んだら痩せる」という勘違い
5.酵素ダイエットで減量するなら短期間ファスティングが効果的
6.酵素ドリンクを選ぶ2つのポイント
7.まとめ
酵素ダイエットしても太るのはなぜ?酵素とは?
酵素とはわかりやすく言うと体の中の様々な反応活動を手助けする物質です。
大まかにいうと体内の消化や代謝活動に大きく関与していて、その正体はタンパク質。タンパク質とはすなわち20種類以上のアミノ酸で構成される物質なのです。
よって酵素を摂取しても体内ではタンパク質が分解されてアミノ酸として体に吸収されることになるのです。
酵素は栄養素ではなく体内の反応を助ける物質
例えば、消化酵素は口の中、胃の中など体の至る所や運動する時など体内における様々な反応の手助けをするだけで「痩せる」効果はありません。
また運動時には酵素が働きますが、そのことによってエネルギーを必要以上に消費し「痩せる」ことも特にありません。
酵素に痩せる効果はなく過剰摂取によって太る
酵素は健康生活に欠かせないからと言ってたくさん摂取しても「痩せる」ものではありません。このように酵素にはどう転んでも「痩せる」要素はないのです。
酵素を摂取して太る理由は、それまで働きの鈍かった体内における栄養の吸収作用が酵素によって活性化され、消化吸収率がアップしたのが大きな要因でしょう。
そう、酵素は体外から摂取しても酵素として体内に吸収されないので意味がないのです。
酵素に栄養素としてのはたらきはなく触媒であることを知ろう
酵素はよく間違えられるのですが、栄養素ではありません。酵素はビタミンやミネラルを体に送り届ける触媒なのです。
酵素の体内での大きなはたらきとして、食べた物を分解して栄養を吸収させる重要なはたらきがあります。
もし体内の酵素が不足した場合、栄養素の吸収が出来なくなり、体内で栄養素がうまく働かなくなります。
体内で栄養素がうまく働かなくなるということは、健康被害をもたらすことになります。例えば体調不良を起こしたり、場合によって様々な病気の原因にもなってしまうのです。
酵素ダイエットの仕組みについて
酵素に「痩せる」効果がないのになぜ「酵素ダイエット」という言葉が存在するのでしょうか?
酵素ドリンクや酵素サプリは健康食品を活用したダイエットとして定着しつつあります。
当サイトでも酵素に「痩せる」効果がないと断言してるのになぜ「酵素ダイエット」の紹介をしているのか?
それはほとんどの人が「酵素ダイエットの仕組み」について理解していないから。ここが大きな問題点です。
酵素ダイエットとは、プチ断食中に酵素が含まれた栄養満点の酵素ドリンクを飲むことで空腹感を抑制し、体内で生成される酵素の元になる栄養を補給することなのです。
中もくじ
4.酵素ダイエットの落とし穴?「飲んだら痩せる」という勘違い
5.酵素ダイエットで減量するなら短期間ファスティングが効果的
6.酵素ドリンクを選ぶ2つのポイント
7.まとめ
酵素ダイエットの落とし穴?「飲んだら痩せる」という勘違い
酵素ダイエットを何も知らずに始める人にいちばん多いのが酵素ドリンクを単に「飲んだら痩せる」と勘違いしてるケース。
すでに説明したように酵素そのものに「痩せる」効果はありません。では具体的にどの部分が勘違いなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
1)酵素をダイエットサプリと勘違いしてる
酵素を単なるダイエットサプリ代わり思ってるあなた。実はこれがいちばん多い勘違いなのです。酵素には「食べた物をなかったことにしてくれる効果」はないのです。
2)酵素ドリンクを低カロリー飲料と勘違い
酵素ドリンクをよくあるダイエット食品、ダイエット飲料などのようにダイエット効果をもたらす、低カロリー、もしくはカロリー0の飲料と誤解するケース。
3)酵素ドリンクは飲み過ぎると栄養過多に
酵素を意識的に摂取することは身体にとっても非常に良いことです。でも飲み過ぎると酵素の働きが活発になり過ぎて今までないほど栄養素がうまく吸収されるようになります。その結果、栄養過多の状態になり、体重が増えるケースがあります。
4)酵素ダイエットはプチ断食前提と理解する
酵素ドリンクは置き換えやファスティング(断食)することを前提に作られた飲料の為、意外にカロリーや糖分が含まれています。よって酵素ドリンクを飲みながら普段通り食べていると「太る」のです。
以上、酵素ドリンクをダイエット目的で飲むのなら、食事との置き換えやファスティングが必須条件であることを理解しましょう。
初めての初心者はここを理解せずに取り組むから痩せなかったり、栄養過多に陥って太ってしまったりするのです。
酵素ダイエットで減量するなら短期間ファスティングが効果的
酵素ダイエットで減量に成功する人の話を聞くとほとんどの人が短期間のファスティング(断食)を実践していることがわかります。
キーワードは“プチ断食ダイエット”“1食置き換え”にあります。
プチ断食ダイエット=短期集中型ダイエット法
“プチ断食ダイエット”とは48時間(まる2日間)食事の代わりに酵素ドリンクを飲むという短期集中型のダイエット法。
まる2日間食事を抜く代わりに酵素ドリンクを飲み続けるというもの。目的は疲れ切った胃腸を空っぽにし、体内の毒素を排出して休ませることでデトックス効果を得ること。
1食置き換えダイエット=緩やかダイエット法
また緩やかにダイエットしたいあなたには、1食と酵素ドリンクを置き換える“1食置き換えダイエット”があります。
方法を知らない=酵素ダイエットしても太る
このように酵素ドリンクは“プチ断食”や“1食置き換え”を行う前提で体に栄養を補給するだけの成分、原材料が含まれるのです。
よって通常通り、今まで通りの食事をしていたのでは栄養過多に陥り、酵素ドリンクを飲んでも痩せるわけがないのです。
だから酵素ダイエットをしても「太る」というケースが報告されているのです。これらは「痩せない」ことも含めて全て「酵素ダイエットの仕組み」を知らないところから来るのです。
酵素ドリンクを選ぶ2つのポイント
最後に酵素ドリンクを選ぶ時のポイントについてふれておきます。
最近の酵素ドリンクは有名モデルや人気タレントなどが宣伝し、実践した成功体験を広告にしているケースがよくあります。
ここで注意したいのが価格と話題性だけで選ばないという事。特に成分も調べずに人気モデルが使っていたからという理由だけで選ぶと後悔することになりかねません。
理由は簡単、酵素ドリンクを選ぶ時のポイントは添加物、保存料、着色料などを含まない無添加のものを選びましょう。
添加物や保存料、人工甘味料、着色料を含む酵素ドリンクは体内にある大切な酵素を過剰消費してしまうのです。また酵素の消費活動を抑制してしまうから逆効果となります。
酵素ドリンクを選ぶ時は、必ず無添加の商品を選ぶようにしましょう。価格の安いものが悪いとはいいませんが、あくまで無添加、品質重視で選ぶことを心がけましょう。
まとめ
酵素とは約20週類のアミノ酸からなるタンパク質であり、消化・吸収・代謝・排泄などすべての活動を助ける体内の作業員の役割をする触媒であり、栄養素ではありません。
タンパク質の種類もその数2,000~3,000種にのぼり、それぞれの種類ごとにその役割が決まっているのです。
また酵素は経口摂取は不可能です。経口摂取しても他のタンパク質同様、胃酸で分解されて余すことなくアミノ酸に変換されるから。(※一部消化酵素の例外を除く)
酵素とは体内でアミノ酸から合成されており、その種類と量が厳密にコントロールされています。酵素のバランスはタンパク質が不足するか、病気になるかしない限り崩れることがない強固なものです。
以上、まとめると以下の通りです。
・酵素の体外からの摂取は基本的に不可能であることを理解しましょう。
・酵素を摂取しても痩せることはないことを理解しましょう。
・酵素とはタンパク質でありグラム当たり4キロカロリーある。
・酵素は過剰摂取したり、食生活が変わらなければ栄養過多になり太る。